今日は十二湖をトレッキングしてから不老不死温泉に行く予定です。目当ては青池と日本キャニオンです。次の日に白神岳に登るので初購入のトレッキングポールを練習がてら使ってのトレッキングです。ま、私たちのほかにトレッキングポール使っている人はいませんでしたけどね。
まずは青池を目指して出発です。熊が出るかもと思って鈴もつけて歩いたのですが、十二湖で13年ガイドしている方の話では、「ここで13年ガイドしてるけど、熊は一回しか出たことないよ」ということでした。ちょっと安心するのと同時に、十二湖には観光客がけっこういて皆さんTシャツにハーフパンツみたいなラフなかっこうで、本格的な登山スタイルの私たちは浮いた存在だったと思います。

青池です
青く澄んだ池に本当にいろいろなものが映っています。水面に浮く落ち葉と周りの木々やシダ類、青池の底に横たわる影のような木々。そのすべてがいっぺんに目に入っているはずなんですが、全部をいっぺんに見ることができないんです。特に底に横たわっている木々は目を凝らさないと見えないです。なんだか人生みたいで不思議ですね。でも、もっと不思議なことに魚が一匹だけ泳いでいました。
いえいえ、本当なんです。私も実際に見なかったら、「あー、ね。はいはい」って感じですが、魚っぽい影が見えたとかじゃなくて泳いでいました。え?本当です。本当です。ただ、どういう加減なのかふっと見失って、でも根気よく探しているとぜんぜん違うところで見つけたりして、でも二匹いるわけじゃなくて一匹なんです。底に横たわる木々と同じ影のような色の魚です。・・いよいよ嘘みたいですね。うちの家族も全員が見えたわけじゃなくてゆうちゃんだけは最後まで見つけられなくて泣きそうでした。不思議ですね。いつからいてどこからきたのか、神秘を感じます。

沸壺の池・・だったと思います
他の池も十分魅力的なんですが、青池を見た後だと見劣りします。青池は最後に見たほうがいいかもしれません。

転んで泣きました
十二湖リフレッシュ村から出発して青池から沸壺の池を経由して十二湖庵でちょっと休憩してキャニオン展望所で日本キャニオンを見てリフレッシュ村に戻るというルートでした。これで4、5時間かかったと思います。キャニオン展望場へ向かう道はちょっとした山道になっています。

日本キャニオンです
山道を歩いているときに恐らく蜂だと思うんですけど、タオルを振り回して何度追っ払ってもひるむことなくずっとぶんぶんぶんぶんつきまとわれて気が狂うかと思うほどでした。刺されることはなかったですけど、本当に執拗で参りました。たぶん巣が近くにあって一定距離以上離れるまで追いまわしてくるんだと思います。足早に立ち去るしかないですね。それかゴキジェット的なものがあれば役立つかもです。

へとへとです
子供たちは歩き疲れて不満ブーブーで、「タクシー乗りたい」などと言っています。ママは「もし通ったら乗ってもいいよ」とふふんと笑います。まあ、こんなところをタクシーが通るわけがないのですが・・家族そろって目がテンになりました。そう言ったそばからタクシーがやってきたのです。「タクシーだー。きたー」と子供たちは有頂天ですが、ママはふごふごと何も言えないようです。もうちょっとで十二湖リフレッシュ村でしたし、根が貧乏性なもので結局乗らなかったのですが、こんなことってそうそうないでしょうし、乗ってみたほうが楽しかったでしょうね。うーん、乗るべきでした。
右手に見えるのが波打ち際の露天風呂です。トレッキングの疲れを癒したいところですが、男湯はお湯の温度がかなり高くなっていて、皆さんお風呂に入れず浴槽のふちに腰を下ろして海を眺めていました。それがなんだかお湯の底からふつふつとわいてくる気泡みたいにじわじわと面白かったです。女湯は気持ちよく入れたそうです。でも、サンセットの波打ち際の露天風呂なんて最高でしょうね。また訪れたいと思います。
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