私は基本的には幽霊とか信じないのですが、心霊体験は二度ほどしたことがあります。なんだか矛盾していますね。幽霊を否定するわけではなくて、「幽霊いるいる」と言っている人たちにあやしい人が多いので、「じゃあ、いないんじゃないかな」と天邪鬼っぷりを発揮しているのと、いきなり目の前に現れたら心臓止まってしまうので出ないで欲しいからいないと思いたいの二本立てです。
心霊写真
小学五年生のころです。私は少年野球チームに入っていて、地元の野球チームが集まる大会があって、その試合前の練習風景を写したものだったと思います。試合前の練習なので写真に写る少年たちはみんなユニフォームを着ています。野球のユニフォームなので長袖のアンダーシャツを着ているわけですが、その私の右ひじのあたりからユニフォームを着ていない生の腕が生えてました。
その写真は私の母が神社に持っていってお祓いをしてもらったらしく、今は残っていないです。お祓いのおかげかなのかその後特別悪いことはなかったです。ソノシャシンモヤサナケレバイイノニナア。ナツキショウト
上のカタカナの文字、子供にどっきり仕掛けられたんですが、十秒くらい時間が止まってしまいました。本当にやめてほしいです。お化けのゆうちゃんのしわざです。数年後に車にひかれましたけど、さすがに関係ないと思います。
おじいちゃんの声
小学二年生のころです。運動会の当日におじいちゃんが亡くなって親戚のおじさんが一人で応援にきてくれていたことを今でもはっきり覚えています。葬儀が終わって数日経ったある日の夜、私の姉が二階から大慌てで降りてきて言いました。「二階になんか白い影がいる」当時の私は興味津々で一人で階段を上って二階へ行きました。階段を上がると踊り場があって私の部屋と姉の部屋に分かれています。なんとなく電気のついていない姉の部屋が気になってのぞいてみると、私の名前を呼ぶ声が聞こえました。確かにおじいちゃんの声だったと思います。小学二年生の私もさすがに怖くなって自分の部屋に駆け込みました。すると、部屋のベランダに通じる窓ガラスに白いもやっとした人型が浮かび上がっていました。私は13段(本当に13段だったんです)ある階段を二っ跳びに飛び降りました。火事場のバカ力みたいなものでしょうけど、よく無傷ですんだなと思います。
窓ガラスにはあっと息を吹きかけたときの曇りが人型になって浮かび上がっているような感じでした。それは手でこすって消しても同じように浮かび上がってきましたが、一年くらいだったと思います、いつのまにか跡形もなく消えていました。おじいちゃんが見守ってくれていたのかもしれません。
この二つ以外はまったく霊的な体験はないので霊感があるわけではないと思います。あ、あと一つだけ不思議な体験があります。
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奥多摩で一泊6千円の民宿に泊まった時のこと
あれはママと二人で東京に住んでいた時のことです。当時は笑えるくらいお金がなくて、通帳やら貯金箱やらすべてひっくり返しても17000円しかないのに旅行に行きたいと。まあ、まだ若かったので許してください。そうして探してみたところ奥多摩に一泊6000円の民宿を見つけたわけです。安いですね。しかも一泊二食付きで6000円です。
青梅線に乗ってとことこと奥多摩駅に着くと当時はまだスマホなんてなかったので、駅の近くの案内所みたいなところで民宿の場所を尋ねました。十年以上前なので細かい部分は忘れましたけど、とにかくトンネルの中は通らずにトンネルの側道を通って行ってくださいと念を押されたことを覚えています。素直に側道を通って民宿に着くとのび太のママにそっくりのおかみさんが出てきて、第一声が「あれ?もしかしてトンネル通りました?」でした。そうして私の背後をじっと見るのです。「いえ、通ってないですけど」と言うと、「そうですか。じゃあ中を案内しますね」と何事もなかったかのように部屋を案内されました。「え?なんで通ったと思ったんですか?」と聞けばよかったのですが、何も聞かないままでした。
この出来事を噛み砕いてみると、通ってはいけないと言われたトンネルを通ったと思われたわけで、どうして通ったと思えるのかと考えてみると通ることによって霊か何かが背後につくと考えるのが自然なように思えます。でも、私とママは通っていないので、そうなると私の背後には通る前から何かがついていたということになります。さらに言うと、誰でも背後霊がついているとすれば通っても通らなくてもついているわけで、通ったとは思えないわけなのでほとんどの人にはついていないだろうと推測されるわけです。
うう、何かにとりつかれていたんですかね。もしくはまだとりつかれていたりして。でも、おじいちゃんかもしれないですし、その後はとくに何かあったわけでもないのでよしとしましょう。思い返してみると、けっこう危ない瞬間とかに無意識によけれたりとか車を運転しているときに死角から歩行者がくるのがなぜかわかったりしたことがあるので、おじいちゃんが守ってくれていると思うことにします。これから墓参りに行ってきます。お盆ですね。
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