ヤギと一緒に道草しながら畑の道を歩き続ける

土と野菜と作業日誌

土によって虫のつき方が変わる? 炭の役割

私の体験では虫は常にいるのではなくて、やってくるタイミングがあると思います。ただ、その植物(種)が環境になじんでいるか(自家採取を続けてきた種は強いです)や、畑の土の状態によってかなり変わってくるとは思います。

余談ですが、自家採取は三年目と七年目でがらりと変わると聞きます。やせた土地でも七年自家採取し続けると元気に育つようになったという記事を読んだこともあります。(自然栽培という雑誌のどれかだったと思いますが忘れました)実際私の経験では自然農Yotuberのカービーさんの種は強かったです。

レタスの固定種”美味タス”は苦みが少なくておいしいです

畑の状態による違いはあると思いますが、基本的に虫がつくのは弱っているときだと思います。定植したばかりの頃は夏野菜にもアブラムシがつくことがよくありますが、私の畑では放っておいても大丈夫です。ぐんと成長した後に見てみるとアブラムシはいなくなっています。最近は異常気象が通常気象で災害レベルでないと異常だと思えないくらいになっていますが、こちら石川県では三週間雨が降りっぱなしの後に三週間晴れ続きだったりしました。そうなると野菜も弱って虫がつきます。この三週間の雨の後は元気に復活しましたが、晴れ続きのあとはダメージが深刻だったのかずっと虫がついたままになりました。もっと頻繁にたっぷり水やりができていれば大丈夫だったかもしれません。(私はあちこちに畑があって200リットルのタンクを軽トラックに積んでまわるのですが、200リットルなんてすぐになくなりますし、他の作業もあって一日に一つの畑が限界でした)

こんにゃく芋はいろんな虫の大好物なのか、あれよあれよと全滅してしまいました

https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010932920.pdf

茨城県病害虫研究会報ですが、「土壌の持つ病原菌の抑止力と微生物の多様性は強い正の対数相関を有する」と書かれています。微生物が増えるほど病害虫にやられにくくなるということだと思います。土は黒いほど微生物が多いと聞きます。黒い土のほうが病害虫がつきにくいかどうかは経験不足でわかりませんが、炭を投入した畑は実感として虫が少なかったと思います。炭は微生物の住処になるので、土の中にいっぱいお家を入れてあげれば、お家の中なら寒さや暑さにも耐えやすくたくさん住み着いてくれるのでしょう。ですが、炭だけ入れても増えないと思います。食べ物(有機物)もないと生きていけません。菌ちゃんファームさんの土づくりをすると山砂みたいなところでも一年もたたずに黒ずんできます(部分的にですが)。

次回は炭についてもっと詳しく書いていきたいと思います。

コメントを残す