最初にアルプスを登ろうとしたのは確か四年前? だったと思います。気軽に登れるアルプスということで乗鞍岳に登ろうとしたのですが、山の天候不順でバスが終日動いていなくて断念、二度目はこちらになりますが、同じく山頂付近の悪天候で断念しています。
そして三度目の正直、今回は山の天気予報をちゃんと確認しました。前回までは地域の天気予報しか確認していなくて、地域では晴れてても山は雨ということがけっこうあるということをようやく学んだのです。てんきとくらすさんなら下記の写真のように時間帯別で山のコンディションが確認できてわかりやすいです。

出典:てんきとくらす
9月9日はオールAの優秀な成績でした。山頂だけタイミング悪くて雲がかかってましたが、あとは見事な快晴でした。
夜中に出発して山梨県の双葉サービスエリアで車中泊です。本当は諏訪湖サービスエリアの予定でしたが、眠くなってしまって危ないので途中で双葉に不時着です。車中泊ではVOXYの後部座席二列を倒してフラットにして封筒型のシュラフを広げてを敷くだけです。でも今年が限界かもしれません。子供は身長だけでなく横にも大きくなっているんですね。ぎゅうぎゅうでした。
翌朝は6時くらいに双葉サービスエリアを出発して駒ヶ根インターで降りて菅の台バスセンターを目指します。バスに乗ったのは8時くらいだったと思います。30分ほどでしらび平駅(ロープウェイ乗り場)に到着します。

いい天気です。
40分ほど待たされていよいよロープウェイに乗って千畳敷カールです。前回は真っ白で何も見えなかったのですが、景色が見えれば山の斜面を眺めているだけでも飽きないですし、きれいな滝も見えたり急斜面を登るときなんかはちょっとしたアトラクションみたいで楽しかったです。

一年越しの千畳敷カールの晴天です。
な、なんて美しいのでしょう。まさにアルプス、日本じゃないみたいです。さっそく登山届を書いて出発です。

登山者が数珠なりです。
写真ではハイキングのように見えますが、標高2600mの急斜面を登っていくのでしゃべりながら歩くとすぐに息が切れます。このくらいの高度になると高山病も発症する可能性が高まります。とか思っていたらゆうちゃんがさっそく「頭いたーい」と言い出します。私もなんだか息苦しいです。それからしばらく行くとゆうちゃんが倒れこみます。「頭痛い。息苦しい。力が入らない」
訴えている症状が思いっきり高山病っぽいです。ここまできて・・こんなに快晴なのに・・いろいろな思いがこみ上げてきますが、誰も登らずに帰るのはさすがにもったいないと思ってママとたーくんに登頂を託すことにしました。今回麦茶のペットボトルを一本しか持ってきていなかったので、登頂組に渡すしかなくて私とゆうちゃんは水なしになってしまいました。ま、千畳敷駅まで行けば飲み物も売っているので下山することにして下り始めました。ここまできて登れないことにぶーたれていた私は「息苦し~」と言いながらつかつか歩いていく5歳くらいの男の子を見て「ほら、あんな小さな子が息苦しいって言いながら登ってるよ」と言うと、しばらくしてゆうちゃんは「やっぱり登る」と言ってくれてあんまりいいやり方ではないかもしれないですけど、ゆうちゃんは自分の限界をかなり低く設定しているのが塔の岳を登ってわかったので、休み休み登ってみることにしました。

ママとたーくんは乗越浄土に到着していたかな?
あ、そういえば水なしだったと思い出すと、さっそくゆうちゃんから「喉かわいた~」が飛んできます。黒檜山の記憶がフラッシュバックします。他に飲み物は持っていなかったので梅しばと飴でごまかしながら登っていきます。

丸太が敷いてあるので登りやすいですが、足を滑らせたら危ない箇所もあるでの慎重に登ります
高度に慣れながらのつもりでゆっくり休憩しながら登ります。本当に老若男女問わずいろんな登山者がいて、なかには3歳くらいの子やベビーキャリアと言うんですかね赤ちゃんを背負って登っているお父さんまでいました。これだけ人がいると登山特有の怖さはだいぶ薄れます。誰もいないのも怖いですけど人が少ない方が山を感じられるので好みです。まあ、これだけ景色がよかったら人が集まるのも無理はないですね。
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なんだか無力さを感じます
今回・・景色がよすぎて子供の写真とるの忘れてしまいました。やっとのことで乗越浄土に到着したところで、ママから中岳登っているとのLineがきます。思っていたより近くにいることをゆうちゃんに伝えると「待て~。水~」とばかりに急いで追いかけて・・やっぱりこの子は力を温存するタイプです・・中岳の山頂で無事合流です。

みんな揃って駒ヶ岳山頂を目指します

そうして今回もなんとか登頂成功です
この体験を積み重ねてなんとか自信をつけてもらいたいです。まだまだ登ります。
私が子供に山登りをさせようと思った理由は自分が子供のころに早池峰山に登ってぷかぷか浮いている綿雲を見ながら食べたおにぎりの味が忘れられなくて、自分の子供にも味わってほしかったからです。そして今回手作りのおにぎりを用意しました。本当はカップラーメンも買っておいたのですが、ケトルを忘れてしまったのでおにぎりだけです。しかも出がけに作って時間がなかったので一人一個とわびしい昼食になってしまいましたが、山頂で食べる手作りおにぎりはやっぱり最高でした。

山のテント泊・・いつかやりたいですね~。
ゆっくり下山して千畳敷駅に到着。あとはロープウェイとバスが運んでくれるので楽ですね。ロープウェイも混雑に対応して9分間隔で運行してくれていたので30分ほどの待ちですみました。しかし、標高2600mでじっとしているとTシャツの汗もひんやりとしてきて寒いです。帰りのバスでは暖かくて疲れもあったのでしょう、みんなぐーぐー寝てました。こぶしの湯で登山の疲れを癒しておにぎり一個で我慢していたお腹も満たすと再び眠気が・・しかし、ママが元気だったので運転してもらって帰宅を試みましたが、大月から16キロの渋滞との案内が・・無理せず境川パーキングエリアで車中泊して翌朝帰りました。
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