気づくとゆーちゃんにかけ布団代わりの寝袋を占領されていて、寒さで早朝に目が覚めてしまいました。
もそもそとテントを抜け出して朝日をおがみます。
こういう景色が身近にないと自然のありがたみを忘れてしまうのかもしれませんね。それにしても寒いので一旦テントに退却します。テント内の温度計は0度です。寝袋にもぐりこんでうとうとしているとヘリコプターの飛行音のようなばばばばばばという音が聞こえます。私はとっさに農薬をまくときに使うラジコンヘリコプターを思い浮かべましたが、そんな馬鹿なと思い直し、外に出てみるとV字編隊をつくってものすごいスピードで飛んでいく鳥の姿がありました。
渡り鳥なのかなと思いました。何千キロを渡りきったところで誰に褒められるわけでもないのに、冷たい空の上を風を切って飛んでいく姿は胸にじんときました。空の遠さと向かっていく意思の強さと自然の厳しさ、それらがあいまって薄青い空の色が切なく感じられました。
たき火をしながら一服。まだ都会の喧騒というか時間感覚を引きずっているのか心が自然と融和していない感じがします。自然との距離感を感じます。でも、皆さんそんなものなのでしょうか。私の心がそわそわしているだけかもしれません。
思い巡っているうちに子供達も目を覚ましたのか、「おなか減ったー」だとか「おしっこー」などとピーチクパーチク言い出して朝が動き出します。朝ご飯はチーズとハムをのせたトーストを石油ストーブの上で焼いて食べます。こんがりとした匂いを吸い込んでかりっときつね色のトーストにかじりつくととろっとチーズが口の中にひろがるわけです。ストーブにアルミホイルをしいて焼いているのでところどころ焦げています。ブログに慣れていないので撮るべき写真がぜんぜん撮れていないのが残念です。
朝ご飯も早々に子供たちは昨日見つけたいかだにまっしぐらです。キャンプ場の敷地内に池があって、そこにいかだが浮かべてあるのです。

へっぴり腰です

池の近くにはアスレチックもあります
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一月二日、ほとんどのキャンパーが後片付けをして退散していきます。今年は仕事始めが早いですからね。恐らくこの時期は年越しキャンプをする人が多いのでしょう。残ったのは我々含めて2、3組になってしまいました。休みが自由に取れて空いているほうが好きな方は狙い目かもしれませんが、キャンパーだらけも嫌ですがさすがにちょっと寂しい感じでした。
午後からは殺生石を見てついでに恋人の聖地といわれる那須高原展望台に足を延ばします。

殺生石にて、色とりどりの帽子をかぶったお地蔵さんが手を合わせています

九尾稲荷にて

那須高原展望台からの景色です
一通り観光したあとは高尾温泉に向かいます。なかなか味があると言いますか、年季の入った佇まいですが乳白色の湯は本当に癒されている気がしました。車に戻るころにはもう真っ暗です。外灯が少ないのでハイビームでゆっくり進みたいのですが、私は暗闇を走るときの真っ黒なルームミラーが怖くて仕方ないのでスピード出ちゃいます。
人気の少ない夜のキャンプ場ははっきり言ってちょっと怖いです。それでもテントの中ストーブをつけてランタンの明かりに家族四人で集ってくだらない話でもしていれば、今夜の夕食のシチューの匂いとほのかなストーブ匂いにも包まれて寂しさなんてどこかへ吹っ飛んでしまいます。
翌朝の朝食はお雑煮とコーヒーです。
我が家はみんなO型なので細かいことは気にしません。帰り支度をしている間も子供たちはいかだで遊んでいます。どうやらいかだで遭難者を助ける設定みたいです。もう帰るというのに呼び出されて遭難者の役をやらされます。助けて~。しかし、待てどもいかだはなかなか助けにきません。帰らせて~。
管理棟によって挨拶がてらアイスを買ってぺろぺろ食べながらゆっくり帰ります。
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