ヤギと一緒に道草しながら畑の道を歩き続ける

土と野菜と作業日誌

菌ちゃんファームさんの土づくりに決めた理由 その一

あくまでも私個人の見解ですが、一年間自然栽培を学んだあとにいろいろと思うところがありました。

最初のころは鍬で開墾していました。頑固な根っこに何本も鍬をだめにしてしまいました

まず第一に育ちが悪かった(その畑の土に左右されます。いきなりよく育つ場所もあるでしょう)。何も投入しないと土は痩せていく性質を持っている(放棄すれば別です)。大豆で輪作しても痩せていくと聞きます。私が一年目に働いていた農場は山砂を大量に投入していて何年経ってもなかなか作物が育たなかったと聞きました。少しずつ良くなっていたようですが・・そんななかで立派な野菜が育つ場所があったのです。

そこは野菜くずや雑草などを廃棄する場所でした。捨てた野菜や種が芽を出して目を見張るような成長を遂げているのです。私は思いました。「ん? これが答えじゃないの?」

山砂の上に大量の野菜くずや雑草を何年も積み重ねた⇒立派な野菜が育った。これは自然からの回答じゃないかと思うのです。つまり草マルチをすればいいのだとも考えました。実際草マルチは効果があります。草マルチをするだけで一年後にはふかふかの土になります。それをずっと続けていけば団粒構造も発達していくのでしょう。ですが、もっと早く、というかたった二か月で無肥料で立派な野菜が育つ方法があるこを後で知ることになります。(こんな風に書くと胡散臭いですね)

その後、炭に興味を持った私は炭素循環農法を勉強してみようと思い立ちます。農法に炭がついているからというアホな理由です。読んでみるとわかるのですが、自然栽培をしている方にはとっかかりにくい内容になっています。筆者は自然栽培が嫌いなようです(^^; なかなか膨大な量なのですが、私には面白くて何日もかけてほとんど読み切りました。「あ、これだ」と私は思いました。簡潔に言うと糸状菌が住みやすい環境を整える農法でした。今までピンとこなかった土づくりについて理屈が通っているように私には思えました。

「よし、炭と炭素循環農法で土づくりをしてみよう」と思ったのですが、たぶんそのまま始めていたらなかなかうまくいかなかったかもしれません。不思議なものでこのタイミングで菌ちゃんファームの吉田俊道さんのブログが目に飛び込んできました。移住前から知ってはいたのですが、当時は「ふーん」とスルーしていました。しかし、炭素循環農法を勉強した後にもう一度読み直してみると、そのやり方が炭素循環農法を応用したものだとわかったのです。しかも炭も使っています。

それからというもの、私はストーカーのように吉田俊道さんの言動を追っていきます。オンライン講座も受講しました。そしてもちろん実践もしてみました。

冬に始めたのでハウスの中とはいえ、寒くて糸状菌はお休み中だと今ならわかるのですが、その当時はぜんぜんうまく育たないので「だめかー」とあきらめかけてしまいました。実際、落ち葉を集めて堆肥を作ったり、堆肥を使った方法にシフトしようとしていました。

 

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ですが、春になって暖かくなってくると急に作物の育ちが良くなってきました。これは糸状菌の活動温度帯が20度~40度だからのようです。気をよくした私はいよいよ自分の畑でも実践していきます。

河原の草を刈って軽トラックで何度も運び込んでいます

薄々わかっていましたが、一人でやると結構大変です。こんなに硬い草ばかり大量に乗せると植えるときに苦労します。私は何度も心折れそうになりました。

この土づくりを始めて今では一年経ちますが、いいこと悪いことありましたので、続きはその辺から書いていこうと思います。

続く

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